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トピックストップ | 日本人に生まれてよかった!?
 
 

「私、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎。人呼んでフーテンの寅と発します」

I was born and brought up in Shibamata,Katsushika and I was blessed at Taishakuten Temple.Kuruma is my family name and my given name is Torajiro.But people usually just call me Tora,Tora the street peddler.

世界映画史上に類を見ない連続ヒット作といえば、渥美清演じる我らが"寅さん"である。そのギネスブックものの「寅さんシリーズ」も、ヨーロッパ社会ではほとんど受け入れられなかった。というのも、1990年(平成2年)、ベルリン国際映画祭に1作品として出品しようとしたが、選考委員会の段階で門前払いを食ったからである。こんな作品をなぜ日本人が喜ぶのかわからないというのが、その一大理由だったようである。

しかし、私は「男はつらいよ」が国民的な映画である国に生まれてよかったと思うことが多い。シルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーのような筋肉モリモリ男が艱難辛苦を乗り越えて、フーフー言いながら生き延びるような映画とは違うのである。

摩天楼の間をスーツ姿で颯爽と行きかう姿、法廷で弁舌爽やかに相手を打ち負かす姿、マシンガンを派手に乱射する姿、スピード感あふれるカーチェイスなど、手に汗握るハリウッド映画を見るたびに、面白いけど、男としてため息が出ることが多い。これでは疲れるなと思う。正義をテーマにして男を主演にすると、どうしてこうも肩肘張るのだろうか。

その点、我らが主人公の寅さんは、ふらふらして飄々としている。男の沽券などとはまったくの無縁。肩の力が抜けている。男というよりも自分なのだ。自分がどういう風に生きるのか、それが世間の持つ男らしさイメージに合致することもあるし、そうでないこともある、ただそれだけのことなのだ。

安全を金や銃の力に頼らなければならないアメリカ、すぐに訴訟に持ち込みたがる欧米、夫婦の愛情でさえ"契約"の内に入る、そんな外国の姿を見た後で、"寅さん"を暖かく迎え入れてくれる"さくらとその夫・博""おいちゃん(竜造)とおばちゃん(つね)"、それに何時帰っても鍵も掛けずにいてくれる開けっ広げの"とらや"を見た時、自分たちが、戦後目まぐるしい社会変化の中に置き忘れて来た、自分たちの"心の原点"を発見するのだと思う。

だがしかし、現実の世界に"寅さん"のような身内がいたら、さぞや困る人が多いであろうと感じるのは、私一人だけでしょうか。(T.Y)

 
 
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